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両親が熱烈な阪神ファンのリンゴさんは、物心ついたときから当然の事としてタイガースを愛するようになった。
以前は友人と誘い合わせてタイガースや高校野球を観るため甲子園を訪れる程度だったが、5〜6年ほど前から一塁側アルプス席で私設応援団「泉州虎乃会」の人達と親しくなり、甲子園に行けば仲間に必ず会えるという環境が出来たため、飛躍的に応援回数が増えていった。最近5年間は年に平均50試合は応援しているし、安芸のキャンプには秋季・春季とも必ず訪れている。
リンゴさんの手帳には応援に行った日と勝敗結果が残されている。ちなみに2002年は、4月=8勝2敗、5月=3勝7敗、6月=1勝7敗、7月=5勝6敗、8月=4勝6敗1分、9月=6勝2敗、10月=3勝2敗、合計30勝32敗1分であった。甲子園(59試合)と大阪ドーム(7試合)でおこなった公式戦66試合のうち、63試合を応援したことになる。
彼女は決して暇な生活をしているわけではない。大阪・浪速区でフルタイムの勤務をしている。勤務先の社長は彼女の甲子園通いに理解のある方だというが、仕事が終わるのが7時になることもあり、急いで行っても到着したときにはジェット風船が終わっている。
それでも、どんなに遅くなろうと試合終了前に甲子園にたどり着けるなら必ず行くと決めている。そうしないと年間63試合達成は不可能だ。
しかも試合が終わるとすぐに帰途につかねばならない。自宅は大阪狭山市なので帰り道は1時間半以上かかる。試合が長引いたときは電車の本数が減り、帰宅はとても遅くなる。費用もチケット代・飲食代・交通費だけで年間40万はかかる勘定だし、街で虎柄のグッズを見つけると、つい何でも買ってしまう。少しでも節約するために、野球シーズン中は定期券の購入区間が変わるそうだ。
一般の人からすれば苦行とさえ思える甲子園通いだが、リンゴさんは「これが自らのパワーの源」だと言う。球場では喉にポリープが出来るほど誰よりも大きな声で声援を送る。会社に迷惑をかけないよう、試合のない日には2倍働くよう心がける。野球シーズンの方が元気になり、仕事に身が入るという。
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