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★ 第20回 ★
『黒潮に乗せてタイガースにエールを送り続ける
土佐酔虎会の「楯島虎吉」こと金澤彌三平(カナザワヤサヘイ)さんの巻』
祝賀会集合写真 ご好評をいただいている「伝説のファンシリーズ・トラキチ黄金列伝」第20回を発行いたします。

トラキチ黄金列伝は毎回熱烈なタイガースファンの方々にご登場いただき、阪神タイガースへの熱き想いを語っていただくコーナーです。

写真 : 2003年10月高知新阪急ホテルにて、高知県阪神タイガース・ファン重鎮の方々が集まり、待望・感動の優勝祝賀会
中央 紺ブレザー姿が金澤彌三平さん

 少し古い話で恐縮だが、今年2月、ヤングブラッド代表 清水利彦が阪神タイガース安芸キャンプ見学のため高知を訪れたときのことである。その日(2月24日)は、タイガースのキャンプと、高知県の大学の入試日が重なり、安芸市内は無論のこと、高知市のホテルもすべて満室となっていた。予約もせずに一人クルマで来ていた清水はやむなく高知から、目的地・安芸とは反対の西南に向かって30分近くクルマを走らせ、鯨ウォッチングで有名な須崎市のホテルにようやく部屋を取ることが出来た。初めての土地でひとり一夜を過ごすことになった清水は、ふと、弊社のインターネット顧客で須崎市在住の金澤彌三平さんという方がおられることを思い出す。まだお目にかかったこともない人であるが、せっかく来たのだから、日頃の御礼を申し上げ、ついでにどこかおいしく食事のできる店でも教えてもらおうと、図々しいのを承知で金澤さんに電話をかけてみた。

 夜7時過ぎてから、一度も会ったことのない人からの突然の電話に、さぞ驚かれたと思うが、金澤彌三平さんは何と、「ホテルまで迎えに行くから待っていなさい」と言って下さった。そしてそのまま清水を連れて市内を案内し、地元のおいしい料理屋で土佐の珍味をたくさんご馳走してくださったのである。

 金澤彌三平さんは、昭和6年中国・漢口(現・武漢)に生まれる。実家は明治2年(1869年)創業の薬の老舗『カナザワ薬局』。その4代目当主であり、彌三平は代々襲名によるものだそうだ。スポーツはもとより音楽・演劇など舞台芸術を好み、須崎市文化協会会長も務める地元の名士である。

  2004年2月、須崎市の料理屋にて
2004年2月、須崎市の料理屋にて
右 金澤彌三平さん 左 ヤングブラッド代表・清水利彦

 太平洋戦争の時、大阪から疎開してきた中学校の同級生と親友になり、終戦後も友情が続いた。昭和24年8月、大阪に帰ったその親友の招きで上阪し、最初に連れていってくれたのが西宮球場。一リーグ制時代の最後の年で、阪神vs阪急戦だった。もちろんプロ野球を見たのはその日が初めて。藤村・呉・本堂・別当・土井垣などなどのそうそうたるメンバーがいたが、中でも若林監督が、幼稚園児くらいの我が子にタイガースのユニフォームを着せ、親子でキャッチボールをしている光景は、ほほえましく、いまでも目に焼き付いているそうだ。これがきっかけで半世紀以上、阪神タイガースただ一筋の大ファンになった。実は金澤さんは、母校の県立高校ほか、数校の校章デザインをはじめ、数々のグラフィック・デザインを手がけているデザイナーである。タイガースのロゴマーク、縦縞のユニフォーム、帽子のHとTのマーク、虎のマークなど、どれをとっても完璧なデザインだと言い、ゾッコン惚れ込んでいる。

 テレビ放送が始まった当初は、高知の民放テレビは読売系だけだったので、阪神のゲームが見られない。仕方なく高感度ラジオを買って、400坪近い自宅の中で朝日放送や毎日放送がキャッチできる場所を必死になって探し、聞き耳を立てたという。そんな苦労を続けていたが遂に5〜6年ほど前にケーブルテレビが須崎市に誕生。今ではタイガースのゲームが95%以上見られるようになった。
三人のお嬢様にも小さいときから阪神のユニフォームのパジャマを着せて、見事熱烈ファンに育てられた。奥様も劣らぬタイガース・ファンである。

 金澤さんは須崎市周辺の虎キチたちと、前回優勝した昭和60年に「土佐酔虎会」を結成しておられ、楯縞をもじって「楯島虎吉」というペンネームを持ち、虎マークと名入りの印鑑を押した立派な名刺も作っている。高知県地元阪神ファンの中では知らぬ人のない重鎮である。その土佐酔虎会の感動の訓辞集『タイガースが優勝するために、我々にできること・すべきこと』をご紹介しよう。


  • キャンプ中は暇の許す限り、(安芸)球場に足を運ぼう。
    練習を見守るファンの数が多いほど選手もやる気が出てくるはず。
  • シーズン中、せめて一度は甲子園球場に応援に行こう。そして関西弁に圧倒されないよう、思いっきり土佐弁で大きな声で応援しよう。
  • テレビで応援する場合、ピンチの時はテレビに向かって手を合わせ神に祈ろう。
    そしてピンチを切り抜けることができたら、「ようやった。ようやった。」と、投手の頭を画面越しに撫でてやろう。
  • どんなに大差で負けていても最後まであきらめずに応援しよう。逆に、大差で勝っていても最後まで油断をせず、しっかり応援しよう。
  • テレビ、ラジオ中継が高知で無い場合でも、ラジオのアンテナをいっぱいに伸ばし、関西の放送を聞こう。ラジオを持って家中を歩いて電波が一番よく入る所を探し、神経をラジオに集中させよう。(その時、雑音が入って聞こえにくいからと言ってアンテナに当たらないこと。叩いてアンテナを折った人もいる。)
  • タイガース優勝祈願詣はあたりまえ。その他にも優勝するまでは禁酒・禁煙をするとか、女性の場合は大好きな甘いものを断つとか…ちなみに、タイガース優勝と祈りながらハワイのホノルルマラソンで見事完走した人や、滝に打たれながら祈願した人もいる。

 金澤さんのタイガースに対する溢れんばかりの思いをお聞きしながら、土佐の新鮮な魚に舌鼓を打って過ごしたひとときは、清水にとって言葉に表せぬ素晴らしい経験であった。初めて会う人間を、「阪神タイガースが好きな同士」というだけの理由でここまで歓待してくださった、そのお気持ちの大きさと温かさに感動した。
 日本中、津々浦々に金澤彌三平さんのような熱烈な阪神タイガース・ファンがたくさんおられることと確信する。

阪神タイガースは日本一幸せな球団である。

2004.7.23

トラキチネット アパレルでは今後も「伝説のファンシリーズ・トラキチ黄金列伝」で熱烈タイガース・ファンを紹介してまいります。
自薦・他薦を含め、掲載させていただく方を募集します。皆様のご紹介を心よりお待ちしています。
以下のアドレス info@torakichinet.com までお送りください。

−−− では次回もお楽しみに! −−−

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