鄭さんは昭和37年(寅年)丹波篠山の生まれ。その後、大阪と奈良で育ち、5歳の時にバイオリンを始める。物心ついたときには阪神タイガース・ファンになっており、子供の頃から甲子園球場にも出入りした。特に高校時代は、カークランド、村山、江夏らに憧れ、熱烈ファンとして成長してゆく。卒業後、関西フィルハーモニー管弦楽団のバイオリン奏者となり、1991年に「広響」として名高い広島交響楽団に入り、約70名の楽団員とともに年間120日にものぼるハードな演奏活動を続けている。1996年からは、モダン・タンゴ五重奏団にも参加、広島市内を中心にライブ活動を展開と、多岐に渡る多忙な日々を過ごしている。
関西を去って、タイガースの試合を観る機会は減ったが、それでも広島市民球場でのゲームには、地元の広島ファンを圧倒する熱烈応援をくりひろげる。広島交響楽団に所属する6名のトラキチに呼びかけ、自ら「広島交響楽団猛虎会」を結成し、会長となり、広島の地から熱いエールを送り続けている。
広響の活動は、国内ばかりではない。91年ウィーン・プラハ、97年フランスへ遠征し、2003年10月にはロシアでの演奏ツアーにも参加し、世界を股にかけた活躍をしている。ロシア演奏ツアーで困ったのは、18年ぶりに優勝した阪神タイガースの日本シリーズ試合を観ることが出来なくなってしまったことだ。試合結果が気になってしかたない鄭さんは、毎日のように広響猛虎会メンバーと日本に電話をして確かめたという。
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