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★ 第25回 ★

『34年前からタイガースの試合のスコアブックをつけ続けている野崎蓁一郎さんの巻 』
野崎蓁一郎さんと、ヤングブラッド代表清水利彦
ご好評をいただいている「伝説のファンシリーズ・
トラキチ黄金列伝」第25回を発行いたします。

トラキチ黄金列伝は毎回熱烈なタイガースファンの方々にご登場いただき、阪神タイガースへの熱き想いを語っていただくコーナーです。

第25回目の今日は、
『34年前からタイガースの試合のスコアブックをつけ続けている野崎蓁一郎さんの巻』をご紹介させていただきます。

写真 : 「野崎蓁一郎さんと、ヤングブラッド代表清水利彦」

 「タイガースの試合をほとんど毎試合見続け、スコアブックに記録を残し続けるオールド・ファンがおられる」と聞いて、ヤングブラッド代表・清水利彦は心躍らせながら、9月30日対横浜戦、甲子園球場バックネット裏グリーンシートを訪れた。
試合開始15分前、野崎蓁一郎さんとおっしゃるその方は丁度食事を済ませ、スコアを付ける準備を始められたところであった。「取材をさせて下さい」との私からの突然の頼みに、「スコアを付けていても、耳と口はあいていますから何でも聞いて下さい。」と快く応じて下さった。

 野崎蓁一郎(のざき しんいちろう)さんは昭和2年、奈良県吉野の山村生まれ。
現在は大阪にお住まいである。
少年の頃は戦時中でもあり、田舎育ちで野球のことなど何も知らなかった。戦後再開されたラジオの野球中継を聞くうち、次第にプロ野球に興味を持つようになった。テレビのない時代、ルールの解説を交えながら、選手の一挙一動まで細やかな描写の放送に耳を傾けた。
初めて球場を訪れた時、ラジオ中継で想像していたとおりの試合運びに、そのまま野球のとりこになった。

びっしり書かれたスコアブックには新聞切り抜きの貼り付けも見られる社会人となってからは甲子園だけでなく、大阪球場・西宮・藤井寺球場・日生球場へ在阪球団(南海、近鉄、阪急)の試合にも出かけた。特に近鉄バッファローズは、球団創設(1952年)から消滅までを見届けたことになる。西宮球場でおこなわれた第2回オールスター・ゲーム、藤村富美男や村山実の引退試合、阪神タイガースの4度のリーグ優勝(1962年、64年、85年、昨年)をはじめ、関西球団の日本シリーズ、日米野球にも出かけている。当時の入場券や新聞、色紙、サインボールも保存しており、友人からTV番組「なんでも鑑定団」に出してはと勧められるそうだ。

 定年退職後は、甲子園球場の年間指定席を取得し、気兼ねなく阪神の試合を見守り続けている。2000年には甲子園全試合観戦を果たした。

昭和45年(1970年)6月からスコアを付けはじめ、その間にたまったスコアブックはざっと70冊。
試合の中で一投一打に狂喜乱舞しても後日何も覚えていないことが多く、「その試合の状況が後になっても鮮明に思い出せるように」とスコアを付け始めたとか。
はじめは簡単なメモ程度であったが、次第に一球ごとの判定(時には球種も)を記入するようになり、新聞のスポーツ面のスクラップを貼り、試合の感想まで記入するようになった。

右手に3色ボールペン、左手にメガホン 戦況を見つめる目は真剣そのもの 野崎蓁一郎さん野崎さんは、右手に3色ボールペン、左手にメガホンを持って試合に臨む。記録と応援を一緒におこなわねばならないので、試合中は大忙しだ。記録を付けるためにも、試合開始から終了まで必ず見ていなければならない。トイレに行くのは、7回のジェット風船の時に行くと決めている。この時はトイレが一番空いているので、すぐに戻って来られるからだ。

 野崎さんの席のすぐ後ろに、やはり年間指定席を持つ富廣恒敏氏はこう語る。
「ずっと前から、自分の前の席に、毎試合やってきてはスコアを付けている紳士が居られることに気づいていました。はじめは『ユニークな人やなぁ』という程度の認識しか持っていませんでしたが、ある日、30年以上スコアを付け続けていると聞いて本当に驚きました。自分もかなりの阪神ファンであるつもりでしたが、足下にも及ばないことがよくわかりました。」

 野崎さんは、毎年新しい手帳を持つと、まず阪神タイガースの日程を書き入れ、予定・約束も甲子園球場が優先する。
「世の中はいろいろなことが起こり、移り変わってゆきますが、私らは勝っても負けても阪神タイガース。ビクともしません。」との熱き思いをお聞かせいただいた。
私たちが今、阪神ファンで居られるのは、古くからの熱烈ファンの方々が長年チームを見守り続けたおかげである。

2004.11.16

トラキチネット アパレルでは今後も「伝説のファンシリーズ・トラキチ黄金列伝」で熱烈タイガース・ファンを紹介してまいります。
自薦・他薦を含め、掲載させていただく方を募集します。皆様のご紹介を心よりお待ちしています。
以下のアドレス info@torakichinet.com までお送りください。

−−− では次回もお楽しみに! −−−

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