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高校を出て社会人となり、先輩に初めて甲子園球場に連れていってもらった時、感動で涙が止まらなかったと言う。
「ここが俺の場所だ」と心に誓った彼は、名古屋で働きながら月一回の甲子園通いを唯一の楽しみとするようになる。金が無くて高速道路を走れないため、仕事を終えて深夜一般道を長時間掛けてクルマを走らせる。朝、甲子園に着いてから車中で仮眠して、夕方タイガースを応援し、試合が終わるとまた一般道で名古屋に帰る、という生活を続けた。延長戦になったときは、家に帰り着くのが明け方になり、そのまま仕事に行くのは身体にこたえた。
三年前のある日、甲子園に来て応援しながら、「こんなことを続けるくらいなら関西に住んだ方がいい」と突然仕事を辞める決心をして、そのまま名古屋に帰らずに甲子園の近所で職探しを始めた。住み込みで働かせてくれる尼崎のパチンコ店で職を見つけ、好きなだけタイガースを応援できる生活に身を投じた。
今年からはパチンコ店も辞め、複数のバイトをこなしながら、甲子園全試合を制覇するタイガース・エンゲル係数100%の毎日を送っている。
「タイガースは自分の人生そのもの。阪神を応援できることが自分の誇りであり幸せ。」と考えるマコッチャンにとって、「試合に負けたからといって、阪神の選手に罵声を浴びせたり、グラウンドに物を投げ入れたりする人は許せない。」と言い切る。
負けているときにこそ必死になって応援する、ことを信条とする彼だが、来年からは、タイガースを一緒に応援できるガールフレンドを作るためにも、「行ける試合数が減ってでも、まともな仕事に就こう」と密かに考えている。
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